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【初心者向け】ライブハウスでの撮影方法 事前準備で最高の撮影をしよう

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ライブハウスでの撮影始めてみませんか?

 

ライブ写真の撮影ってちょっと特殊です。

ポートレートみたいにモデルさんがポージングをしてくれるわけでもなく
スナップ撮影みたいに自分が好きなタイミングで好きな写真を撮るわけでもなく
風景写真みたいに構図を練って練っていけるわけでもなく

ライブ写真は自分も演者の一員になったつもりで音楽を心から楽しんで、
演奏者と気持ちを重ねて最高の瞬間を撮る
そんな撮影です。

だからこその難しさもありますが
かっこいい瞬間、楽しんでる笑顔をとれた時の感動は何よりも大きいと思います。

 

ライブ撮影はエントリーモデルのキットレンズでも絶対に撮れます

 

この記事は主にライブハウス等での小規模ライブを初めて撮る趣味グラファーの皆さんやサークル等の記録係になった方に向けた記事です。

 

 

 

必要な機材

ボディ

本当のことを言えば、なんだって撮れます

これから購入を考えている人向けに話をすると、
ライブハウスは暗いことが多いので、どうしてもISO感度をあげなくてはいけない場面が増えてきます。

そのため、エントリーモデルだとどうしてもノイズが大きくなってしまい
気になってしまうことがあるんですよね。

なので、できるだけ高感度撮影に耐えられるボディの購入を考えておくと、後々よかったと思えることが出てくると思います。

また、AFが早い方がいいです。

演奏中の一瞬を撮るためにちんたらフォーカスをしていたら時間が足りません。
置ピンをしておくのも必要ですが、
できるだけAFの早い機種を選んでおいたらいいと思います。

新しく発売されたEOS RはAFが、0.05秒で出来るそうです。便利ですよね。

エントリー機だと、このあたりのカメラを持っていれば十分だと思います。

 

 

 

レンズ

どういった写真を撮りたいのかにもよります。

人や楽器をアップで撮りたいのであれば
70-80mm程度の焦点距離があれば充分です。
APS-C換算で50mm。

キットレンズに多い18-55mmの一番望遠側を使えば撮れます。

Canonでは撒き餌レンズとして知られている
50mm単焦点もちょうど良いです。

Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.4 USM フルサイズ対応

Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.4 USM フルサイズ対応

 

このレンズは安いしボケもとても良いのでオススメですね。

 

ただ、ステージ後方にいるドラムやベースなどを撮りたい場合はもう少し望遠のレンズが必要です。
僕は250mmで撮っていた時期もありました。

 

ライブの雰囲気を撮りたい場合は反対に広角レンズが必要になります。
ライブハウスの後ろから観客を入れて撮る場合は24-30mm程度
APS-C換算18-24mm程度です。
キットレンズの広角側を使えば問題ありません。

超広角レンズや魚眼レンズでも面白い写真が撮れますね。

初心者の人は高倍率レンズを持っていくといいかもしれません。
広角から望遠まで一本でカバーできるので、全体の雰囲気から演者一人一人まで
幅広く撮影できると思います。 

 

また、はじめのうちはズームレンズを使っていくのがいいと思いますが、
慣れてきたら単焦点レンズを買ってもいいですね。理由は後で説明します。

 

SDカード

ライブ撮影はとにかく量撮ることが重要です。

3.4バンドの対バンライブで1000枚近く撮ることもあります。
そのため、できるだけ容量の多いSDカードを準備しておくといいと思います。
RAWで撮影する場合は特にですね。

 

ストロボ

基本的に演者の迷惑になるので使えません。

 

 

設定

僕の撮影開始前のセッティングは以下の通りです。

  • BODY:EOS70D
  • LENS:Tamron SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2
  • モード マニュアル
  • WB 太陽光
  • F値 2.8
  • SS 1/125
  • ISO 800
  • ピクチャースタイル コントラスト低めのカスタム

 では詳しく見ていきたいと思います。

撮影モード

基本的にマニュアルで撮りましょう
もし、マニュアルが苦手という人は、シャッター優先モードにしてください。

なぜかというと、ライブハウスは暗いので
シャッタスピードをカメラに任せてしまうと
シャッタスピードが遅くなってぶれぶれの写真が量産されてしまうからです。

WB ホワイトバランス

なんならオートでもいいのですが、
オートで撮っているとどうしても記録写真感があって僕は好きではないです。
特にライブハウスでの撮影だと迫力にかける写真になります。

オート以外なら好みだと思います。
青っぽい写真でクールさを出したいか、
柔らかさを出したいかで変えていくといいと思います。

もちろん後でレタッチする人は別ですよ。

F値

基本的に開放でとります。開放というのは一番小さい数字のことです。

ライブハウスは暗いので明るく撮るためにはF値を低くする必要があります。
キットレンズだと3.5-6.3位の幅になると思いますが、6.3だとちょっと厳しいところもあります。

先ほど言った単焦点レンズというのはここで便利なわけです。
ただでさえ暗いライブハウスでシャッタースピードを稼ぐにはF値が小さいことが一番の解決策なんですよね。

シャッタースピード

シャッタースピード1/60が限界だと思っています。

なぜかと言うと理由は二つあって、
一つ目は演奏者が常に動いているので、被写体ぶれを起こしてしまうから
二つ目は見ている側も動きたくなるので、写真を撮りながら動いてしまってぶれてしまうから

1/60で撮影するのが結構難しいんです。

目安としては1/60-1/200くらいの間で撮影しているのがちょうどいいです。

ISO感度

ISO感度F値シャッタースピードを押さえた上で設定しましょう。

初めての人はAUTOで設定してもいいかもしれませんが、
ISO感度が高くなるほど、ザラザラ感がでたり、のっぺりとした写真になってしまうことは覚えておいてください。

ISO感度の考え方としては、
まず自分のカメラのISO感度許容範囲を決めます。
いろんなレビューサイトとかに書き込まれていることが多いです。

エントリー機だと、ISO1600くらいが許容範囲なのかもしれません。

その許容範囲の中で、
まずF値を開放に設定し、シャッタスピードを大体1/125くらいにした上で、
明るさがちょうどよくなるISO感度に設定してみてください。

レンズによってはISO感度が3200とかになってしまうかもしれませんが、
ザラザラの写真にするか、シャッタスピードを遅くして必死にぶれを抑えるかは
個人の考え方によると思います。

ピクチャースタイル

自由です。

人それぞれ好きな写真が違うと思うので、
こんな写真にしたい!というものに設定していきましょう。

初めての人はポートレートもしくはニュートラルでいいと思います。

 

撮影のコツ

とにかく動き回る

時間が限られている撮影で、
同じ場所からずっと撮っていてもなにもいい写真は生まれません。

一番前の真っ正面に行くとボーカルの顔が一番よく撮れますし、
下手上手に移動すれば弦隊の写真が撮りやすくなります。

ライブハウスの後方に移動すれば観客を含めた写真が撮れます。

とにかく動き回って自分のいい写真が撮れる位置を見つけてください。

とにかく枚数を撮る

動き回った後はいい構図を見つけましょう。
演奏者のいい表情に出会えるのはほんの一瞬です。
狙い撃ちをするより連写してしまった方が確実ですよね。

ライティングを意識する

ライブハウスは色とりどりのライトがステージを照らしています。

僕は演奏者のバックにライトが来るような位置どりをして、
逆光のような状態で撮影するのが一番雰囲気が出るので好きです。

また、ライトがないとかなり暗くなるし、ライトがあるとかなり明るくなります。

常にどこにライトがあって、撮りたい人にどう当たるかを意識しながら撮影すると
いい写真が撮れると思います。

カメラを意識させない

カメラが向いていることがわかるとついつい演奏者はカメラを意識してしまいます。
あなたが撮りたい写真がカメラを意識してキメていたりピースをしている写真ならいいのですが、
多くの場合は音楽に向き合っている演奏者を撮りたいはずです。

カメラはあるけど意識をさせない、
唯一の方法が撮影者もライブを楽しむことだと思います。

真顔で演奏者を見ているとステージに乗っている人はすぐにわかります。

常に笑顔でノリノリで撮影を楽しんでください。

 

撮影のネタ

楽器を撮影する

演奏者だけを撮るのではなく、
楽器やエフェクターなどを撮るのもかっこいいですよね。

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まとめ

難しいライブ撮影ですが、
いい写真が撮れた後の感動は最高のものになります。
そのためには事前の準備が必要になるので、この記事を参考に頑張ってみてください!